趣味でやっている弓道で役に立つ考え方を知識を生かして書いていきます。
弓道ってどんなスポーツ?
始まりは古代民族にまで遡ります。
かつて弓と矢といえば食物を得るための方法のひとつでした。
それが地域や国にの環境に合わせた活用方法に進化を遂げたのです。
日本における弓道は芸術的なスポーツの一つです。
海外の洋弓は的を射って点数や数を競うものが一般的です。
一方で、和弓はその中り(あたり)だけでなく、その所作に重きを置いて見るという特徴があります。
弓道は、道という字が入っているように武道、人の道に通ずるものとして扱われています。
それが高校の部活や、中学の習い事として用いられている所以ともいえるでしょう。
弓道の考え方
弓道は人の道に通ずるものがあるといわれるように、人への配慮には細心の注意を払いルールやマナーも確立されています。
その一つとして、道場での私語や感情を表に出して騒ぎ立てるなどはマナー違反とされ、特に厳しいところでは競技参加でも失格や、出入り禁止を命じられることもあります。
そして、これはマイナーな考え方になりますが、人のあたりの数をからかわない事や自身の感情で八つ当たりをしないというスポーツマンシップにのっとった考え方もあります。
また、競技中のチームの連携を間合いという言葉で表されるように呼吸のあった所作を評価されることも多く、高校の総体でも競技の時間を設けられていることがあります。
しかしここで注意しておかなくてはいけないのは、『時間に追われることで呼吸を乱さないこと』です。
呼吸一つで本人だけでなく、チーム全体の乱れにつながり所作がぶれることでいつも通りの結果が残せないことがあります。
弓道の注意点は?
ここまで聞くと雁字搦めで窮屈なスポーツも思われるかもしれません。
しかし、決して忘れてはいけない事ですが、弓道は凶器を扱うスポーツです。
銃刀法とも背中を合わせておかなくてはいけないほど危険なものです。
気の緩みは事故につながり、最悪大きな怪我や死に直結するもので、ルールや所作を厳しく指導されるのもこれが理由です。
ルールの一つとして、『矢を人に向けない』『矢を回収するときは柏手を鳴らす』など危険防止のルールも設けられています。先ほども扱ったように、弓と矢は狩猟に用いられるほど危険なものです。
また、他のスポーツも然りですが、競技に用いるものの手入れ・点検は特に重要視しなくてはいけません。
それでも、弓と矢は竹を用いて作られ、弦は麻を使って作られています。
競技中に矢が手元から落ちる・弦が切れるなど、万が一も出来事もよく起こるのが弓道の性であり、見合った所作やルールも決められています。
つまり、細かなルールには理由がありスポーツとして楽しむためにも必要不可欠です。
しかし、高校の弓道においては、特にマナーの点で全く教育に組み込まれないこと多く、顧問が適切な指導ができない事を理由に外部指導が入っていることがあります。
生徒にとって内申に響くことはないため、ないがしろにしている高校も目立ち、一般と呼ばれる鍛錬者に厳しく指導がされているのも見受けられ、個人的観点からすると不安が募るものです。
学校では協調性に重点が置かれていることで、同調圧力が働きみんなでやれば怖くないという精神が彼らにそうさせているのかもしれませんが、どんなスポーツにおいても極めて危険な考え方と言えます。
大切なのは、one for all,all for one。つまりは周囲への配慮や思いやりに重点を置く考え方です。
そして、自分のご機嫌は自分で取り、自分を顧みた行動をとること。
これはいつの日本でも心に留めて置かなくてはいけない考え方と言えるでしょう。
ちなみに私も最初は驚きもありましたが、扱うようになると自然と体が覚えていくので、これから始めようと考えている方でもそんなに怖がらなくて大丈夫ですよ。
意外と見たことある!!弓道からできた慣用句・熟語
弓道の考え方は、私たちの生活に深く関わっています。
その証拠に、弓道を着眼点とした慣用句・熟語も数多く残り、弓道からきた言葉を普段から使っているのです。
今回はそんな私たちの生活に隠れている言葉を例に挙げていきます。
・図星……ぴたりと言い当てるという意。的の種類で星的があり的全体を図、中心を星ということからきています。
・~はず……矢には弦に差し込むために矢筈というものがあり、必然的に合う、当然という意味があります。
このように、私たちの生活に弓道は深く関わっているのです。
最後に・・・
いかがだったでしょうか。
どんなスポーツでもあげられると思いますが、「礼に始まり礼に終わる」、「使う場所の掃除や手入れ」など、終始ともに場所や人に感謝をもつことが人の道やスポーツマンシップといえるでしょう。
弓道はいつだって厳しい、難しいなどが表向きに挙げられやすいものですが、実際に経験してみるとストレス解消や人との関わりを大切にします。
心身ともにほぐすことができるので、健康にもよい魅力的なスポーツです。
また、年齢制限もないため一生涯続けられる趣味の一つとしてもおすすめです。
皆さんもぜひ弓道、挑戦してみましょう!!
コメント