進学?就職?学生時代だからできる将来の自分の見つけ方
私自身も悩んだ「将来の夢」について体験談をもとに話していきます。
はじめに
将来の夢と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?
小さい頃はたくさんの夢を描いて日々を過ごしていたと思います。
しかしそれが中学、高校と進んでいくうちに勉強ややるべきことが増えて時間が割かれていきます。
「あれ?私って何やりたいんだろう。」
気が付くとどこに向かっているのかわからないまま、それでも進まなくてはいけないという窮屈な状況に陥ってしまっているのではないでしょうか?
年を重ねて一番の岐路になるのが、この中学、高校の時代だと思います。
進学や就職を選択を迫られるのもこの時期ですよね。
「ただでさえ目の前のことで一杯一杯なのに、将来のことまで考えないといけないの?!」
……私も当時のことを思い出すだけで不安が押し寄せてきます。
ここでは、そんな将来に対して右往左往してしまっているときに、自分をつかむためのポイントをお話していきます。
お試しで参考にしてみてください。
小さいころの夢は種!!
将来のことを考えないといけないとき、必ずと言っていいほど聞かれたことがある言葉があります。
「小さいころに持ってた夢とかあるでしょ?」
思い返してみてください。
保育園や小学校の頃は「〇〇になりたい!!」という夢はありませんでしたか?
先生、モデルさん、ケーキ屋さん、サッカー選手、消防士さん、仮面ライダー……今ではYoutuberへのあこがれを持っている子も多くいるようですね。
時代に合わせていろんな職種の魅力が明るくなる今、子供のころは視野も広いものです。
そしてこの頃からやってくるのが“夢はかなわない”さんと“現実見ろ”さんなどの方々です。
家族や、進路指導の教師の方に多く見受けられる光景です。
以下は、その方々を私が普段から呼んでいる『麦踏みさん』と呼ぶことにしましょう。
夢を踏まれた瞬間は、ショックも大きいでしょう。麦踏みさんを酷い人だと思う瞬間かもしれません。
しかしそこで大切なのは、踏まれた夢が今も思い出せるかです。
夢を思い出すことができるということは陰ながらその種が根を張ってくれている可能性がある証拠です。
記憶に残っていなかったら、思い出のアルバムを引っ張り出しましょう!!
関わった人は自分を成長させるための天災!!
次は、麦踏みさんについて少し掘り下げていきましょう。
麦踏みというのは農家さんが麦を育てる上で行う大切な作業の一つです。
寒い時期に蒔かれる種麦は、霜柱などで持ち上げられるときちんとした根を張れません。
農家さんは丈夫な麦を作るためその畑を踏んで種を地に戻してくれるのです。
つまり麦踏みさんは、夢を叶える上で降りかかるいろんなものから身を守ってくれるありがたい先輩です。
しかし、少し厄介なことに麦踏みさんには経験値があります。
経験の上で「浮足立っているもんは踏まなくてはいけない」と確信しているので、きちんとあなたの夢を踏み抜いてきます。
あなたが傷ついているのは麦踏みさんもわかっているでしょう。
一方で麦踏みさんはいたって真面目にあなたの夢を踏んでいるので、溝は深まるばかりです。
そんな麦踏みさんに怒りを向けないための考え方があります。
ズバリ!!天災です。
ここでいう天災には、甚大な災害や動物被害だけでなく、天気や農家さんによる間引きも含まれます。
麦踏みさんの思いに気付けるのは、実際にその立場に近づくタイミングがあればの話です。
今は無理をして磨り合わせようとしなくても大丈夫です。
溝は出来上がって当たり前だと捉えましょう。
麦踏みさんは、完璧ではありません。
そして、あなたの夢も出来立てほやほやの種のうちは完璧ではないのです。
天災を相手すると考えれば、次に向けての対策や工夫が組みやすいですよね?
思い出は特製の成長記録!!
アルバムを開くと、たくさんのことを思い出してきたと思います。
特に幼少期から青年期にかけて、体だけでなく心や考え方にもたくさんの変化があったことでしょう。
そんな思い出の中で、着目しておきたいところがあります。
卒園式、卒業式に渡されるアルバムはあらゆる黒歴史が詰まっていることがあります。
もらったはいいけど、開きたくない……なんてページもあるかもしれません。
しかし、将来に悩む今だからこそ勇気を出して開いてみてください。
年齢順で開いていくと、当時の自分が何を目指して何を考えていたのかが、明瞭に見えてきます。
後ろを振り返ることは決して悪いことではありません。
ただし、タイミングは“今の自分を見失っている時”にしましょう。
思い出は自分が自身のために作った、特製成長記録なのです。
Don’t think, write!!
ここまでのことを少し振り返ってみましょう。
種が根付いて、天災に見舞われながら育ってきた成長記録を確認できた頃でしょうか?
記録はとるだけで終わらせるのは△!!
長い記録はそのまま見るには少々難が残るものです。
それが自身の記憶とすればなおさらのこと。
今までの記録をしっかり書き出してまとめてみましょう。
ただでさえ忙しい中で将来を頭だけで考えるのは、パンクしてしまうので控えましょう。
そして自分なりにまとめた後、見えてきたものは今のあなたのやりたいことか自身に問いかけてみます。
ここでもし今の自分と過去の自分に違いがあればそれもまた書き出します。
すると今の自分が描く将来の自身の姿がどんどん明瞭になっていきます。
明瞭になった意識で改めて麦踏みさんに向き合ってみてください。
麦踏みさんは、種を根付かせるために踏んでいました。
そんなあなたが将来に向けてまっすぐ進もうと決めたことに驚くことでしょう。
あなたの強い意志を見れば、それをなおさら踏みつけにかかることは少なくなると思います。
※これでも踏んでくる場合もありますが、感情が高ぶらないうちにいったん切り上げて何度か挑みましょう。
最後に
いかがだったでしょうか?
今回の記事は将来に悩む人に向けて書くということで、緊張が文面に乗ってしまっているかもしれません。
そして私は実際に“麦踏みさん”にお話を聞くという強攻に挑んだので、私にとっての麦踏みさんは顔を引きつらせていましたが、笑い話として当時の私の話を交えて想いを話してくれました。
私の麦踏みさんは、幼少期は私の夢を応援してくれていたのに、年が上がるごとに否定的になっていき夢のことの話をするのをやめてしまっていました。
しかし、趣味で夢を追いかけ続ける私に『実力をつけなさい』と背中を押してくれたのもまたその麦踏みさんでした。
当時は気まずかった麦踏みさんも今では最大の仲間になってくれることもあります。
夢をあきらめているか、それとも続けているか。
それは、あなたの中で夢が根付いて育っているかを自身の心で確認することが大切です。
自分自身に迷ったときには、参考にしてみてください。
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